僕らの宝箱
二人の大好きな「もの・人・想い」が詰まったウェディング
僕らの宝箱
二人の大好きな「もの・人・想い」が詰まったウェディング
同性カップルさんからのご相談で、それぞれの歩んできた道のり、それを温かく応援してくれる家族と仲間とのお話をお伺いし、お二人らしさをより大切にしたウェディングづくりに心がけました。
挙式の中でお二人を改めて皆様に知っていただく時間を作り、誓いをたて、祝福する人前式をご提案し、司式者やブライズメイド・アッシャーをお友達にご依頼し、ゲストと一緒に作るウェディングパーティーとなりました。
今までいろんな壁があったお二人だからこそ、様々なご要望が出てきたのですが、途中コロナで延期や会場レイアウト、コロナ対策も含めぎりぎりまで調整しながら、できる限り夢をカタチにできるように準備を進めました。前日からの大雪で、一部設営やMCなどウェディング施行チームのメンバーは前のリで会場の方にご配慮いただき、施設内の旅館で合宿するなど、コロナ以外にもイレギュラーなことが次々起こりましたが、当日は無事に、祝福と感動の涙で溢れる温かい一日を作ることができました。
フォトブースとしてご用意された「フォトバス」車内にはプリクラ機械を設置。エスコートカードや、受付で配られたQRコード付きメッセージカードなど、ゲストにお楽しみいただける工夫がいっぱい。
お二人の入場シーン。感染対策で密にならないように広く間隔をとった会場に、お集りいただいたゲストからの祝福を受け、最初からお二人の目には涙が溢れていました。
幸将さんから雅博さんへ、お友達にお手伝いいただいたサプライズプレゼント。当日お留守番をしている、お二人の愛犬リクくんのイラストボードをプレゼントし、メインに飾って一緒にウェディングパーティを楽しみます。
タキシードにお色直し入場。お二人のバルーンにはドライフラワーが入っていて、“MR.”の文字をあしらい、手元には前撮りでも使用したミニブーケをお持ちいただきました。
お色直し入場後は、司会からゲストの方に司式者として進行をバトンタッチして、ゲストと共に作る人前式を執り行いました。ブライズメイドとアッシャーが手にした、LGBTのレインボーカラーのコンフェッティ入りバルーンは、ゲスト全員へお配りし会場が華やかに。
誓いの言葉をお互いとご家族にそれぞれお手紙にして書いていただき、読み上げたところで交換。お二人揃っての誓いの言葉も読み上げ、誓いのキス。
お二人の蝶ネクタイと同じ色合いのドライフラワーを詰めた、ガラスボックスのリングピロー
受付でゲストの方にスタンプを押していただいたウェディングツリーのイラスト入りタペストリーに、式の中でお二人も誓いのサインをしていただきました。
「同性婚訴訟」の活動中にも履いている色違いのお揃いスニーカーをモチーフに、シュガークラフトで作っていただいたウェディングケーキ。お二人自身も足元をスニーカーに履き替えて、ウェディングケーキの入刀とファーストバイトをゲストに見守られながら行いました。
“お色直しの衣装の色当てクイズのようなこともしたい”ということで、おふたりは蝶ネクタイを色違いのドライフラワーで準備をし、“蝶ネクタイの素材当てクイズ”を行い当選者にはプレゼントを。
感染防止対策のため、デザートブッフェはスタッフの方より取り分けていただいたり、ゲスト同志での乾杯やお酌はご遠慮いただきましたが、マスク着用や感染防止対策にゲストの皆様もとても協力的でご披露宴を楽しんでいただけました。
一番の理解者で、お二人のことが大好きなご両親からもそれぞれ一言ずつお祝いのお言葉を。記念品はお二人の蝶ネクタイに合わせたドライフラワーのアレンジボックスをプレゼント。
雅博さんから幸将さんへのサプライズプレゼントを最後のお二人それぞれからの謝辞の中に盛り込みました。おうちの庭に記念樹としてオリーブの苗と、お庭に一緒に埋めるタイムカプセルを用意し、今日の日を迎えた幸将さんへ、ご準備期間中の雅博さんからの手紙もご披露。
後日、植え替えに良い日程を選んで、数年後のお互いへ向けたお手紙をタイムカプセルに入れてお庭に埋めました。オリーブの苗も飾られています。
コロナによる結婚式の延期や、ご準備期間中の雅博さんの骨折、挙式前日からの大雪に見舞われたりと、紆余曲折ありましたが、同性であっても「結婚式・披露宴をして、ご家族や仲間に感謝とこれからの決意を伝えたい」と夢を叶えたお二人。想像以上のご満足との感想をいただけ、お二人とご準備から当日を過ごせたお時間はプランナーの私にとっても宝物です。
PHOTO:マスダヒロシ
MOVIE:井口修平
FLOWER:on the leaf
MC:堀加寿美
WEDDINGCAKE:sugar décor
BALLOON:Lienty
お二人へのインタビュー
●お二人はどんなウェディングをしたいと思っていましたか?
僕達の大切な家族・友人へ感謝を伝えるための式にしたいと思っていました。テーマを聞かれた時には大好きなお酒や旅行など色々な事を話してしまってまとめきれなかったのですが、三輪さんが「“宝箱”ってテーマはどう?」と僕達のコンセプトをまとめて、提案してくださって本当に助かりました。
●ウェディングのサポートをしてもらったプロの方に、依頼しようと思った理由や決め手は何でしたか?
同性同士のセレモニーをしたい!と動き出した時にまず思ったのは何をどう始めたらいいの??ということでした。LGBTQフレンドリーの式場は増えてきているけど、そこのプランナーさんが本当に偏見が無いのかはわかりませんでした。そこで友人に相談したところ「私が1番信頼しているプランナーさんを紹介するね!」と言われ出逢ったのが三輪さんでした。「私も同性同士の式を手掛けるのは初めてですが、お二人らしい式にしましょう」実はこの言葉が印象に残っていて。僕達が同性同士だからこう、じゃなくて二人の雰囲気とか好きな物とか丁寧にプランニングしてくれそうと感じ、お願いすることにしました。
●お二人の希望に対して、プロからどのような提案やサポートをしてもらいましたか。
当初は結構無茶苦茶な希望を出しました。乾杯をショットグラスで!お色直しの前後で式場の雰囲気をガラッと変えたい!とか…そんな中、コロナ禍の影響も重なり制限があった中で、できる限りの提案をしてくださいました。
小物の作成を率先してお手伝いしていただき、本番前の連絡でてんてこまいになっていた僕達をサポートしてくださいました。
僕達は男性同士のカップルだけど、希望してブーケを新郎二人が持ったり、誓いのセレモニーはゲストと共に執り行う人前式を提案してくださったりと、式のそれぞれの意味を大切にしながらも、斬新な提案をたくさんくださいました。
●結婚式の演出内容やアイテムで、特にこだわって準備したものは何でしたか?
全てのゲストに思い入れがあり、せっかく僕達のために来てくれるから最高の日だったと思って欲しくて色々考えました。
招待状には新郎2人と僕達の飼っている豆柴が並んだオリジナルのイラストを載せました。
タキシードはレンタルとオーダーメイドとの違いも教えていただき、僕達は今後も普段使いできるようなデザインでオーダーメイドのタキシードを作りました。
僕達がおそろいで履いているコンバースのスニーカーをシュガークラフトで作成してもらったウェディングケーキを作ってもらいました。
三輪さんに作ってもらった木のイラストのタペストリーに、ゲストの方々から指でスタンプを押してもらい、人前式で宣誓書としてサインしました。タペストリーは、家に飾れるようにデザインしてもらっていたので、今も家に飾っています。
●結婚式当日のお二人のご感想、またゲストからはどんな好評の声をいただきましたか?
本当に最高の式となりました。二人の夢でもあった結婚式を両親、親戚、友人や職場の人に囲まれて行えたことは一生忘れられない思い出となりました。
ゲストの方からは「男女の結婚式と違和感を感じない素敵な式だったね。」というお声をたくさんいただきました。僕達は男性同士のカップルで、ゲストの中にはLGBTQ当事者の方やそうでない方もいました。男性同士のカップルとなると、親族や職場の人を招いて式をあげることが難しい方々もいらっしゃいます。僕達は運良く三輪さんという素敵なプランナーさんや家族友人達に協力いただいたおかげで理想の式をあげることができました。
●結婚式準備、当日を振り返って、サポートをプロに依頼して良かったと思えたことは何でしたか?
単純に結婚式を盛り上げる!ということだけでなく、親族や友人のお子様への気遣い心配りをたくさん教えていただきました。カメラマン・ムービーマン・司会者の手配・式場とのやりとりも全て三輪さんにとりまとめていただきました。経験してみて思ったのは、式の準備は本当に大変だということです。日々の仕事や生活をしながら、並行して準備を進めていくなかで優先事項を整理して伝えてくださったので、とても助かりました。
●サポートしてくれたプロの方、そのほかスタッフの方々などへの感謝のメッセージ。
三輪さんの支えなくして今回の結婚式はできませんでした。ただでさえコロナ禍で大変な中、結婚式の前日と当日に僕達の地域では珍しく雪が積もり、交通網も乱れ直前までゲストの方が到着できるのかなどと心配していたのですが、三輪さんから「困難を乗り越えていくのが結婚生活だもんね!」と励ましをいただき、「“あの時は大変だったよねー(笑)”となりますように!」と二人で前向きに切り替えて準備することができました。
様々な面で助けていただき、本当にありがとうございました。
●これから結婚式を予定している方に向けて。プロを雇って準備する良さ、メリットなど、結婚準備に関するアドバイスやメッセージがありましたらお書き下さい。
人生の中で何度とおとずれない結婚式という大事なイベントはプロにお願いすることを絶対おすすめします。結婚式は親族・友人家族・職場の方々というように自分たちの想像だけでは到底準備に気がまわらない、様々な背景を持った方々がご来場されます。生後1歳のお子様にはどんな準備が必要なのか、ご高齢の方にはどんな準備が必要なのか、今の自分たちの生活だけでは想像をこえた配慮が必要となります。経験を積んだプロの方々にお願いすることによってそれらの配慮も軽減され、より自分たちの思い描く式を叶えることに近づくことができます。
僕達の結婚式を最高のものにしてくださった三輪さんに重ね重ね御礼申し上げたいと思います。
みなさんもプロの方にお願いをして、思い描く理想の式を実現されてください。
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