老人ホームでアットホーム婚

お二人は沖縄の某有名チャペルで挙式を済ませておりましたが、お二人のご結婚式を直接おじい様・おばあ様にも見て頂きたい！という思いから、大手企業では実現不可能であった、当時の有料老人ホームでの挙式をお受けすることとなりました。

お二人には、まずおじい様おばあ様に晴れの姿を見て頂くという大目的がありましたので、挙式を通して何か心に残る事を組み込みたいと考えていました。

結婚式がいつでも出来る整備の整っている専門会場とは異なるため、施設のスタッフの方に相談をし、お二人に代わり打ち合わせを重ねてきました。

ご列席者は施設のスタッフとご入居者、ご新郎ご新婦のご両親でした。

年齢層が70代～90代の方々がメインになるので、音楽のボリュームからお料理、お飲物に至るまで細かい注意が必要でした。

ウエディング用の色々な物品が無いので祭壇もバージンロードもご予算とご要望に合わせアイディアを出し、介助が必要なご列席者の方も楽しんで頂けるよう業者さんにもご協力頂き会場セッティングも仕上げました。

メイクやお着替えは「浴室」をお借りして対応したりなど、手作り感あふれた本当にアットホームな1日になりました。

おじい様おばあ様が終始優しい表情でご新婦様の手を握り涙を浮かべられて心から祝福なさっている様子がとても印象的でした。

福祉業界のスタッフ方々のご意見やお力添えを頂き、通常婚礼には無い障壁はありましたが、何よりお二人に感謝のお言葉を頂いた時、本当に全てが良かったと感じました。

レクリエーションルームをお借りし、一日だけの素敵なチャペルにて挙式シーン。

挙式スタイルはキリスト教式。オルガニストと聖歌隊の歌と共に お二人揃ってご入場です。

永遠の愛を誓う、緊張が高まるシーンです。

一番前におかけのおじい様おばあ様にお声をおかけになるご新郎ご新婦。

お二人の浮かべられた涙に会場中、心がじんわりと温かくなりました。

おじいさま、おばあさまへ対するお優しい思いがひしひしと伝わる、本当に素晴らしいお式でございました。

ムード一転、ティーパーティーへ。

お二人のご要望もあり、お話中心の終始和やかなパーティになりました。

施設のスタッフの方と相談し、安全に召し上がって頂けるように、器やゼリー状のデザートを用意しました。

司会の牧師先生が各卓を回り、ご列席頂いたご入居者様へお祝いのインタビュースピーチもありました。

ブッフェタイプで皆さんお好みのデザートをおとりわけ頂きました。

ケーキ入刀シーン。苺の1段スクエアケーキにはお二人のお名前と「Happy Wedding」の文字。

ご両家ご両親と共に、新しい家族の誕生を祝いました。

会も終盤、記念におじい様、おばあ様へ花束の贈呈シーンです。