厳粛なる能舞台での結婚式
能楽師による祝舞や謡の奉演を地謡座で鑑賞できる特別な挙式
厳粛なる能舞台での結婚式
能楽師による祝舞や謡の奉演を地謡座で鑑賞できる特別な挙式
最初に「大濠公園能楽堂の舞台(鏡板)の松の絵の前で結婚式がしたい」というご相談をいただきました。大学の美術サークルで出逢ったお二人にとって、色々検討された結果、美しい松に惹かれ能舞台での結婚式を選ばれました。しかし、ご準備早々コロナ禍に見舞われ、当初予定していた挙式と会食は、日程や内容など変更や見直しが必要になりました。挙式当日は、お招きするゲストもお身内だけに変更し、会食は当日の状況次第で、持ち帰りにも対応できるようオリジナルのお弁当スタイルでふるまうことになりました。
能楽堂スタッフの方とも連携しながらコロナ対策を講じ、無事挙式は厳かに執り行われ、お弁当をお召し上がる方、お持ち帰りになる方との穏やかな歓談時間もお楽しみいただけました。
この日を楽しみにされていたお二人およびご家族様に、お喜びと安堵の笑顔を拝見することができて、本当に良かったです。
大濠公園能楽堂看板前でのお写真
普段入れない舞台裏の楽屋でのお仕度
会場に飾る花器は、お二人の大学の先輩で陶芸家の方のものを使用。お二人が窯元へ出向いて選ばれた一輪挿しは、お花と一緒にゲストへプレゼントされました。
全館貸切のため、中庭からの自然光がさし込むロビーを使って、ご親族紹介
ご列席の方を見所にお通しし、お二人は“橋懸り”から能楽師の謡に合わせてご入場
金襴緞子の結婚誓約書を使用して誓いをたてます。中には大濠公園能楽堂の押印もされています。
能楽師の謡を聞きながら、三々九度をおこないます
お二人のご希望でだるまの目入れも行いました
装束をつけた能楽師による迫力のある「祝舞」をお二人は舞台の地謡座でご覧いただきました。めったに見られないご親族も目の前でお二人のために披露される祝舞に感激いただけました。
橋掛かりでのお写真
会食はお持ち帰りもできるようにお弁当で準備。お弁当の熨斗はお二人の小さい頃のお写真を入れた手作りのもの。本来、お見送り用にご準備されたオリジナルパッケージのビスコもお弁当と一緒にお配りいたしました。
大濠公園能楽堂内の中庭での写真撮影と中庭から見たここでしか撮れないアングルの大濠公園をバックに撮影
お二人のリクエストで、終了後に私服の撮影。無事にハレの日を迎えられホッとされたお二人です。
PHOTO:マスダヒロシ
HAIR MAKE : FULL
KIMONO : Simply Red
FLOWER:on the leaf
CATERING : LA CARROZZA
お二人へのインタビュー
●お二人はどんなウエディングをしたいと思っていましたか?
家族のみで挙式、披露宴と友人を招いたパーティーをそれぞれ別日で行いたいと考えておりましたが、コロナの影響で家族のみの挙式に変更しました。
●ウエディングのサポートをしてもらったプロの方に、依頼しようと思った理由や決め手は何でしたか?
結婚式をどうするか考えていたとき夫が能楽堂の松の前で写真が撮れないかなと言い出して、そんなことできるのかな?と大濠公園のHPを見たのがきっかけです。HPで結婚式ができると知り、グレースさんの連絡先があったので連絡させて頂きました。初めて三輪さんにお会いしてお話しさせて頂く中で、何したらいいんだろうか…とぼんやり思っていた結婚式のイメージが具体的になっていくのを感じ、是非お願いしたいと思いました。
●お二人の希望に対して、プロからどのような提案やサポートをしてもらいましたか?
まず、結婚式の日取りを決めてからすぐにコロナ禍になってしまったので、様々なことを変更しなければなりませんでした。日程の変更も、お願いしていた業者さんの変更も全部大丈夫かなと心配でしたが、三輪さんに調整して頂いたお蔭で全て問題なく変更頂くことができました。また、当初式の後家族で会食を予定していましたが、この状況では難しいだろうと考えていました。しかし三輪さんから会食ではなくお弁当スタイルを提案して頂き、お弁当だったら挙式後その場で食べるか持ち帰りしてもらうかゲストに選んでもらえるので、それなら安心して来てもらえるかなと思えました。この状況下で、できる事も限られ不安なことも色々ありましたが、いつも三輪さんが話を聞いて下さり、私たちの希望になるべく添えるように色んな提案をして頂いたことが本当に心強く、お願いして本当によかったなと思っています。
●結婚式の演出内容やアイテムで、特にこだわって準備したものは何でしたか?
唯一自分達からお願いした演出は達磨の目入れです。達磨は郷土玩具を取り扱いされているお店にオリジナルで作ってもらいました。挙式で目入れをした後は近くでゲストにも見てもらえるようにお花と一緒に展示してもらいました。衣装は能楽堂での挙式なので最初から和装一択で考えていてアンティーク着物を取り扱いされているお店を三輪さんにご紹介頂き、舞台の上に立ったときを想像しながら選びました。アンティーク着物にすごく憧れがあったので、着物選びの段階からずっと至福の時間でした。会場に飾る花を入れる花器は私たちの大学の先輩である陶芸家の方が作られたものです。窯元までお伺いして選ばせて頂きました。大小様々ありますが、小さい一輪挿しは各テーブルに配置して来て頂いたゲストに花と一緒に持ち帰ってもらいました。
●結婚式当日のお二人のご感想、またゲストからはどんな好評の声をいただきましたか?
ありきたりですが、式ができたことが本当に嬉しくてあっという間に終わってしまったなという感じでした。コロナ禍で人が集まる機会が減っている中で感染対策をしながらではありましたが、家族が集う機会を作れたことが一番良かったかなと思います。また、能楽堂の舞台に上がる機会なんてめったにないですし、他の会場では味わえない凛とした空気の中で人前式をさせて頂いたことがとても印象に残っています。式の中で能楽師さんの舞と謡をお願いしたのですが、私たち自身、舞をちゃんと見たのも初めてで、しかも同じ舞台の上から間近で拝見できるなんて貴重な経験でした。謡手さんの声もマイクを通しているわけではないのに会場に心地よく響き渡っていて本当にすごいなと思いました。参列してくれた家族にも喜んでもらえて、祖母達は舞が良かったねと特に喜んでました。
●結婚式準備、当日を振り返って、サポートをプロに依頼して良かったと思えたことは何でしたか?
最初から最後までお願いしてよかったなと思うことばかりでした。それぞれ色んな考え方があると思いますが、私たちはやりたいこと以外はやりたくなかったので、自由に自分達の結婚式を一緒に作って下さる三輪さんに出会えて本当によかったなと思っています。
●サポートしてくれたプロの方、そのほかスタッフの方々などへの感謝のメッセージ。
三輪さんをはじめ、私たちの結婚式に携わって頂いた方々皆さん素敵な方たちで、お会いできてよかったなと本当に思っています。自分達の拙いイメージを形にしてくれて、叶えてもらえたのは皆さん方のプロフェッショナルなお仕事のお陰です。本当に有難うございましたとお伝えしたいです。
●これから結婚式を予定している方に向けて。プロを雇って準備する良さ、メリットなど、結婚準備に関するアドバイスやメッセージがありましたらお書き下さい。
フリーのプランナーさんにお願いしてどこでどんな結婚式を挙げたいか一から作りあげていくことはとても楽しい経験でした。固定概念にとらわれず、自分たちが大切にしたいことを一番に考えていけば、準備期間も当日もきっと楽しい時間になっていくんじゃないかなと思います。
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