大自然に囲まれたアットホームなワイナリーウェディング
アメリカで人気のラスティック・スタイルで
新婦から初めてお問い合わせいただいたのは、去年の春。
新郎新婦共にワイン好きで、お住まいのニューヨークとご家族のいる日本との中間地点という条件から、カリフォルニア・ワインカントリーでの結婚式にご興味をもたれたとのこと。
昨年の秋には、実際に現地にお越しいただき、20軒以上ものお勧めのウエディングスポットを下見された結果、ワイナリーの雰囲気とワインの味から、ソノマの「ガンラックバンシュー」ワイナリーを選ばれました。
近年、アメリカの結婚式で人気の高いラスティック・スタイル(カントリー風)を取り入れるのが新婦のご希望でした。
テーマカラーに合わせた水色のテーブルクロスの上には、持ち込まれた白いレースのクロスを重ねたり、花瓶は手作りジャム用の容器を使ったり、アンティーク市で見つけたフレームでウェルカムボードを手作されたり...と、細かいところまでラスティック・スタイルにこだわりました。
当日、準備中はテーブルに置いておいた花瓶が飛ばされて、壊れてしまったくらいの突風が吹き、準備に少し困難しました。
それでも幸い、パーティが始まったころには風が止み、新郎新婦が思い描いていたアットホームなパーティを予定通り開くことができました。
長いようで短かったこの1年。細かいことまでいろいろとご相談いただいたことで、私も本当に楽しみながらコーディネートすることができました。
結婚式後、私個人のFacebookアカウント経由で新婦とお友達になったので、これからもまだまだ交流が続くことを願っています。
「ガンラックバンシュー」ワイナリーは何代にも渡って家族経営を続けているワイナリー。
こじんまりとしていて50名以下の結婚式にピッタリのお勧めスポットです。
こんな広大なブドウ畑を背景に、セレモニーとパーティを行いました。
ウエディングはセレモニーからパーティまで全てアウトドアで行ったので、小物やテーブルクロスなどは、カリフォルニアのブルースカイに合わせて水色でまとめました。
ワイナリーでの結婚式らしく、ワインセレモニーを取り入れました。
二種類の異なるワインを混ぜて、二つの家族がひとつに結ばれることを象徴した儀式です。
ブドウ畑の横でのセレモニー。
セレモニーの後は、立食形式のカクテルパーティ・タイム。
一口サイズのオードブルと美味しいワインを沢山召し上がっていただきました。
ブドウ畑の中での写真撮影は、ワイナリーならでは。
「ガンラックバンシュー」ワイナリーのテイスティングルームは立派な石造りで重厚な雰囲気があります。
アメリカでは「スイートハートテーブル」と呼ばれる新郎新婦席。
「Bride & Groom」というフレームもアンティークです。
ゲストへのフェイバー(プチギフト)は、ナパ・ソープカンパニーの石鹸。
メニューカードやテーブル番号と同じデザインで作ったタグを付けました。
アメリカの結婚式では1段のケーキやフルーツでデコレーションしたケーキは滅多に見かけません。この結婚式でも、大きなダリアのお花で飾った2段のケーキを用意しました。
お二人が吟味して選んだワインと、ケータリング会社が臨時キッチンを設置して作った温かいお料理で、会話も弾みました。お料理の質の高さには新郎新婦も感心されていらっしゃいました。
アウトドアのパーティの場合、インテリアがないので寂しくなってしまうこともありますが、新婦のご提案で取り付けたランタンがパーティ会場に華やかさを加え、楽しさを盛り上げてくれた気がします。
この長く続くワインケーブが、このワイナリーに決めた理由のひとつだったとか。
Photographer/Lexi Graphics