これから暮らす町の人たちと繋がった花嫁行列
〜畜産農家カップルの結婚式〜
これから暮らす町の人たちと繋がった花嫁行列
〜畜産農家カップルの結婚式〜
大子町の百階段ひなまつりで実現した花嫁行列
茨城県大子町に新規就農で移り住み、畜産農家をはじめるカップルのご結婚式をサポートさせていただきました。
大子町は同じ茨城県内とはいえ、私のサロンのある水戸市からは車で1時間半かかる場所ですが、一昨年の「おひさま結婚式」以来の大子町とのご縁に、さらに町の人とも繋がりが深まり、嬉しい時間となりました。
お二人の出会いは2013年。茨城県の大学院の農学部で学んできた新婦が研修に出た先で、農業を志し農家法人に勤めていた新郎と出会いました。
黒毛和牛に魅了されていたお二人は同じ目標を持ち夢を語るうちに結婚を意識されたそうです。
結婚式のサポートのご依頼をいただき、お二人と立ち寄ったのが「おひさま結婚式(https://weco.jp/weco/yamamotom/ohisama)」のお二人とも打ち合わせでよく利用した大子町のカフェでした。
その時、カフェのオーナーから、大子の町おこしを行うNPOが2015年3月に立ち上がり、大子町で毎年3月に行われている「百段階段ひなまつり」という大きなイベントの中で「花嫁行列」をしてみたいという企画が持ち上がっていることを聞きました。
カフェのオーナーが小学生の頃に歌った曲に
『嫁入り行列』という合唱曲があったそうです。
その曲は、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『提灯下げて 村の衆
花嫁さんの行列が
お馬の背中に揺れながら
めでためでたの お輿入れ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
という歌詞だったとか。
その当時は嫁入り行列どころか花嫁さんを日常的に見かけることもなく、「どんなもんなんだろう?見てみたいなぁ」と子供心に思っていたそうです。
新郎は神奈川県、新婦は千葉県の出身。
他県に生まれ育った若い二人が過疎が進んだこの町に来てくれる…。
町おこしのNPO活動を立ち上げようとしていた町の皆さんにとっては、願ってもいないお二人だと、花嫁行列の新郎新婦に抜擢されたのでした。
「花嫁行列」は、地元の方々のご協力で、たくさんの町の方や観光客が見守る中、盛大に行われ、その様子はテレビでも放映されました。
この行列には「おひさま結婚式」の横手ご夫妻もボランティアでお手伝いをしてくれました。結婚式から2年。町の一員としてお祭りのお世話をする二人の姿を見て、私はもう、それだけで感無量でした。
市民ホールでの式典イベント。太子町町長から証書を受け取りました。
太子町に保存されていた長持を修復して数十年ぶりに日の目を見ることに。
山本はサポート役でお手伝いさせていただきました。
花嫁のアテンド係は「おひさま結婚式」のYさん。(写真左)
Rさんは誘導係で花嫁行列をサポート。(写真右)
長持を先頭に新郎とご両親、そして新婦はお母様に手を引かれて進みます。
新郎新婦の後ろには、常陸国YOSAKOI大子連の娘集が続きます。
沿道から町の皆さんにお願いして折っていただいた折り鶴のシャワーが花嫁に降り注がれました。
百段階段に到着。大勢の人たちが花嫁行列に集まってくださいました。
ゲストと観光ツアー お二人が憧れる最高級の常陸牛でおもてなし
結婚式は「花嫁行列」の翌月4月の桜が満開の日に行いました。
ゲストは、お二人が大子町に移り住んでからお世話になっている方以外は全員他県から来ていただきました。
結婚式の目的は、自分たちの住む町と
これからやっていく仕事を知っていただくこと。
大子町を楽しんでもらおうと、披露宴会場の観光ホテルから歩いて行ける日本三大名瀑の「袋田の滝」への観光ツアーを入れました。
お二人の支度を早めにあげて総勢30名以上での観光!みんなで写真を撮って時間を過ごしました。
挙式は、お二人のご実家の水を持ち寄り「お水合わせの儀式」を人前式で行いました。披露宴では、お二人がこの土地で畜産業をはじめるきっかけになった常陸牛の生産者から特別に手配していただいた最高級のA5シャトーブリアンを堪能していただきました。
ゲストには、山本が「6次産業化プランナー」としてお世話になっている農林関係者も列席されていて、ウエディングを通じての地域の繋がりが広がっていくことを感じた結婚式でした。
会場となった観光ホテルの入口に飾ったウエルカムカーの荷台に牛たちがお出迎え。
ゲストと一緒に日本三大名瀑「袋田の滝」へ。
雄大な滝をバックにゲストと記念撮影を楽しみました。
お土産物屋のみなさんからも「おめでとう!」の声。
みなさんとホテル前の桜の木をバックに集合写真。
受付でウエディングツリーに捺印とサインをいただきました。
左下には…、子牛の足の爪の部分のスタンプが!!!
花嫁行列の写真や町長からいただいた祝辞を展示。
メインテーブルに大好きな牛のフィギュア。人工芝に桜の花びらをちらし、牛たちが楽しそうに放牧されているようにアレンジ。
お席札にも牛をデザイン。
人前式は水合わせの儀式。“二人が子供の時から飲んでいた”両家の水を持ち寄って合わせました。
お色直しの退場シーンは大切な方にエスコートしてもらいました。
ドレス姿にチェンジしてお父さんと再入場。
二人のこだわりメニューは常陸牛A5シャトーブリアン。これから二人が目指す最高級の常陸牛をゲストの皆さんと堪能しました!
牧場をイメージしたお二人のメインテーブル。
お開き後にお二人と。最高の笑顔が溢れる一日となりました。
おふたりからのメッセージ
夢を叶えるために、大子町に移り住みました。
私たちは「これから暮らしていく町や仕事を家族や友人に知ってもらい、これからお世話になる方々へのお披露目となるような式を行いたい」という希望を持ち、相談に伺いました。相談していく中で、農業にも携わっている山本さんならではのアイディアやネットワークを最大限に活用して、次々と私たちの希望を叶えてくれました。
大切な人に囲まれ、大好きな牛に囲まれた結婚式を挙げることができたことに心より感謝しております。本当にありがとうございました。
T & A
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