Vol1.【weco特別取材】20年前に時代を先駆けて行われた新しい結婚プロデュースのカタチ

Vol1.【weco特別取材】20年前に時代を先駆けて行われた新しい結婚プロデュースのカタチ

2014年03月03日 (4年前に公開)

これが20年前の結婚式プロデュース!?この結婚式をプロデュースしました「安部 トシ子 オフィース・マリアージュ代表」

安部 トシ子

安部 トシ子

weco監修者 株式会社 オフィース・マリアージュ 代表取締役

1983年 東京 南青山にウエディングプロデュース会社 「オフィース・マリアージュ」を設立。日本で初めて、クイーンエリザベスII世号における本格的なウエディングプロデュースを任される等、「1人1人の心に残る結婚式」にこだわり、数多くのオリジナルウエディングを手がける。1996年にウエディングのプロを養成する「プライベートスクール」を開塾し、数多くの卒塾生を全国に輩出。ホテル・式場のコンサルティングや各種講演などを実施する傍ら、ウエディング情報誌での執筆も行なう。「安部トシ子の結婚のバイブル」をはじめ、 その他、著書、監修書も多数。

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ゲレンデでの結婚式

お二人からは、この条件を掲げて会場選びをスタートしましたが

●地元の群馬県でする。
●600名のお客様をお招きすること。
●上座、下座などを作らず配席したいこと。

唯一、シーズンオフのスキー場がこの譲れない条件を満たす場所でした。そして「ここで結婚式をする」と決められたお二人と、プロデュースを担当させていただく私の楽しい挑戦の日々が始まりました。

当然のことながら、スキー場始まって以来初めて行なわれる結婚式です。まずは、お招きする600名のお客様にとって、なれ親しんだ地元のスキー場を、「結婚式会場」に変身させる環境づくりから始めました。披露宴会場となるのは、スキー場の大食堂です。今では、おしゃれなカフェテリアやレストランが併設されているスキー場もありますが、その当時は大きな文字でラーメン、うどん、ソフトクリーム・・・と大食堂の四方の壁に看板が掲げられていました。窓から見えるスロープや山並みの景色と一体感が出るように、山から採ってきた木の枝で看板をカモフラージュし、オブジェのように装飾しました。フラワーアレンジは、地元群馬の園芸農家で栽培の盛んな、ブルーやピンクのデルフィニュームという背の高い花々を飾りました。

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慣れ親しんだ場所をみんなの協力で結婚式会場に

600名という大勢のお客様から新郎新婦が見えるように、イギリスの装飾技法を参考にし、ロックガーデン風に高い位置にお二人の席を作りました。そしてスキー場の麓のスロープの平らな所に、20メートルの白いバージンロードを敷き, 100名がご列席されるキリスト教挙式の為の屋外チャペルを作りました。

会場作りには、延べ100名以上のご両家と繋がりのある、地元の青年団、婦人会の方々などにお手伝いいただきました。「どんな風になるのかな?」と皆さんがワクワクしながら、積極的に参加されました。もちろん、新郎新婦も皆さんと一緒に作業をしています。お二人とお手伝いいただく皆さんのやりとりを拝見しながら、日々のお付き合いの積み重ねが、大切な日を一緒に作ってもらえる人間関係に結びつくのだなあ・・・と教えられました。6ヶ月の準備期間の総仕上げは、前日にスキー場のロッジに泊まり込んで終えることができました。

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大自然をバックにしたスケールの大きい結婚式会場は、お手伝いいただいた皆さんの気持ちがこもった、日本一幸せなオーラで満ちあふれているようでした。

永年にわたり、ご家族揃って地域に貢献をされていらっしゃるご新郎家。ご新郎の二人の妹さんの結婚式を、担当させて頂いたご縁で、この結婚式もお声を掛けていただきました。これほどの規模の大きな大切な日を、私に任せていただき、“なんとしても、お二人とゲストの皆様に満足していただきたい”と責任を感じました。

600名のお客さま全員が笑顔で帰られる姿を見るために、無我夢中で動いていました。挙式・披露宴とも滞り無く進み、大きな拍手と”良い結婚式でしたね“というたくさんのお祝いの言葉が新郎新婦に向けられ、お開きとなりました。大成功で終えられた一番の理由は、お二人が、終始「結婚式は、形式にとらわれる必要は無い。皆様に感謝を伝えられて、いつまでも、温かく心に残る色褪せない一日でありたい」という思いを貫かれたことだと思いました。

テーマやポリシーがはっきりしていると、どのパートを担当する人も、一つ一つお二人の夢を形に整えていけます。“スキー場で、結婚式が出来るのかしら?よりも”どんな素敵な結婚式になるのかしら?“と、6ヶ月の準備期間、全ての方々が前向きで、作業に参加してくださり、全員がプロのクリエーターのようでした。

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このご婚礼サポートの経験がその後のウエディングコーディネートのベースに

この結婚式の経験は、その後の私のウエディングプロデュース、コーディネートの仕事のしっかりとした土台の一部となりました。結婚式が、お二人にとっていつまでも忘れられない心の宝物となり、次の時代に伝えたい想い出になるのか?などを強く考えるようになりました。

30年間、たくさんの結婚式をプロデュース、コーディネートする機会を頂いてきました。お一人おひとり、夢やこだわりが違います。少人数だからこそ出来る結婚式の演出もたくさんあります。どんな条件であっても、素敵な結婚式はできるはずです。

皆様の夢と大切にしたいことを、信頼できるプロに話してみませんか?

難しいと思っていたことが、形となって表現出来ることもたくさんあるでしょう。迷った時は、コーディネーターに相談してください。大切な人生の、しっかりとした節目となるような結婚式のアイデアが生まれるはずです。

「この結婚式が幸せな人生のスタートでした。」写真の山本ご夫妻がおっしゃられた、私にとっては大変嬉しい言葉です。お二人のスタートとなった結婚式は、今から20年前、1992年6月14日に群馬県の草津国際スキー場で行われました。当時は結婚式をお客様に合わせてプロデュースするなど稀な時代でした。

担当させて頂いた私は、お二人の夢が叶うことが、何よりも私自身の喜びになり活力になることも学びました。今はそんなウエディングコーディネイター(weco)も全国に大勢いるようです。
判らないことばかりからスタートする結婚式準備。ウエディングのプロが貴女のためのサポートをすれば、とても心強いですよね。

[ VOL2へ続く ]